AI診断支援システム事業とは、ナレッジデータベースを利用しながら、機械学習にて、正診に近づける診断支援を行うシステムを作成する事業です。弊社は、経年を通した血液情報、問診情報、自他覚症状等をAIで解析した統合型AI診断支援システムを目指しています。
現在、約6500疾患のデータを収集しています。疾患データをマシン・ラーニングの手法で作成した本格的なシステムです。次世代の電子カルテに必要不可欠な医療情報をデータ・セットとして搭載しており、診断のアドバイス機能を目指した“Doctor’s doctor” Systemです。診断支援システムの研究・開発者は、鳥越恵治郎先生で、昭和57年から現在まで約40年以上取り組んでおられます。弊社の設立時からのお付き合いです。弊社、健診システム(HEALSYS)にもエンジンの一部が搭載されています。
下記に、診断支援システムツールである一つをご紹介します。是非、興味のある方はお問合せ下さい。
AIによるコンピューター診断支援システム ~ WEB版 ~
リンク先 URL:
https://ai.diagnosis.or.jp/diagnosis
username: mirai
password: hH9PAruL
例・・・
使い方の注意
開発者はエラー学にも興味があり、それを克服するためにはコンピュータの力が必要だと信じています。具体的にはclinical probrem-solvingの手法を駆使して、常に診断の初期に戻って、丁寧に鑑別疾患を思い出しながら、正診に近づいてゆくこと・間違った方向への道を訂正してゆくことが大事だと思っています。現在は、直列に1000reords,並列に鑑別診断病を並べて全部で約6500疾患を持っています。以下はWEB上での入力の注釈です。症状辞書は英語検索が可能になっています。
使い方の手順
例えば腹痛、発熱ならば、それぞれ「腹」、「熱」をsearch枠に入力すると、辞書の中に該当項目があれば選択されて左枠内にでてきますので該当するものの□にチェックして下さい。(同時に英語辞書機能もありますので「abd」、「fever」と入力してもよいです。日英混在でもよいです)。
チェックがすむと点数とともにソートされた50recordsが右下枠に出てきます。右上枠はチェックした症状・所見が示されています。こうして検索・チェックするごとに右下に挙げられる該当疾患がリスト順位の変化とともに出てきます。なお□内のチェックはもう一度チェックすれば削除されます。再び選びたければはじめと同じ操作をします。
結節も腫瘤も腫瘍も同じ意味で使っています。
このときは「胸部レ線異常(質も部位も問わない)」などと大まかな入力しかできません。腹部、骨格病変も同じです。
(皮疹は明確にわかるものはそのように選べます)。
陽性か陰性、高いか低いかで判断して下さい。また頭痛・腹痛などで細かな部位の指定はできません。
嗅覚異常、味覚異常は入力可能です。
また選択肢が二重にでてくることがあります。どちらでもいいですから一つにチェックして下さい。
鳥越恵治郎氏 プロフィール
昭和51年岡山大学医学部卒業、昭和59年鳥越医院開業、元井原市医師会長。
昭和57年よりAI診断、病名思い出しツールを開発 現在に至る。
鳥越恵治郎、他: 内科領域におけるコンピュータ診断の試み. 日本医事新報 No. 3131:29-31. 1984.
Torigoe K, Tokuda Y, Matsumoto K, Yasuda H : Evaluation of a Web-based Diagnosis Reminder System for Difficult Diagnostic Reasoning. JHS (2017) 5: 107-109.
Torigoe K, Tokuda Y, : Potential Usefulness of Diagnostic Reminder as Web-based Clinical Decision Support System.
Journal of Health Science 4 (2016) 297-303.
鳥越恵治郎、斉尾武郎:Ai利用医学診断学の未来に向かって. ジェネラリスト教育コンソーシアム vol.14 (pp.84-93), 2020.
栗山裕、他. 内科におけるコンピュータ利用診断支援システムによる診断改善. 岡山医学雑誌2019; vol. 131(1), pp.29-34.